師走の風景

庭先の寒椿です。１１月から２月頃まで次々と開花します。生垣や庭園樹、公園樹として親しまれています。濃い緑色の葉の中からひときわ淡い紅色が際立ちます。冬期の少ない花のなかで華やかさと仄かな香りで主役と言えるでしょう。

Ａ邸の塀際にたわわに実った柚子の木です。寒さに強いこともあり、東北地方まで栽培されている数少ない柑橘類です。古くから１２月の冬至の日に柚子湯に入ると冬の間風邪をひかずに過ごせると言われています。また、吸い物や漬物の香りづけに用いられたり、マーマレードやジュースなど加工品として数多く販売されています。

南天の実です。晩秋から初冬にかけて小球形の果実をつけます。語呂が［難を転ずる］に通ずることから、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えるとよいとされています。また、葉には抗菌作用があると言われており、彩りも兼ねて赤飯の箱詰めに入っているのを見かけます。

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