曼珠沙華

彼岸花は秋の彼岸頃に真っ赤な花を咲かせる多年草です。全国各地に多くに別名が有り、曼珠沙華は代表的な別名と言われています。昔から秋の花として親しまれています。例年は秋の彼岸の入りの頃に咲き始め、彼岸の終わり頃には咲き終わることから彼岸花と言われるゆえんです。しかし今年は平年より約10日程遅れて10月に入り咲き始めました。この原因は諸説ありますが、和歌山大学の修士学生が論文を発表していました。その節によると休眠中の彼岸花の球根を6月と7月に高温処理して比較すると6月に高温を当てた場合が最も早く開花した。つまり、梅雨開けが早いほど早く開花する傾向があることがわかりました。今年は確かに梅雨明けが7月下旬になり、その後8月が猛暑となりましたが、7月の低温と日照不足の影響で開花が遅れたと理解できます。地球温暖化による異常気象が彼岸花の開花時期までずらしていたと想像できます。彼岸花は[葉見ず花見ず]という別名があるくらい花芽が出るまでは、葉もなく茎が伸びてその先端に花を咲かせます。開花が終わってから地表に細長い葉が数枚出て春になると消えて見えなくなります。本当に不思議な花です。     10月5日(月)撮影

 

2020-10-05 | Posted in 地域の様子  

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